小さな建築→小さく、小さく、なってそこに「宇宙」が生まれる。【366冊読書 # 70 】
■隈研吾の小さな建築への4つのアプローチ
- 積む
- もたれかかる
- 織る
- ふくらます
■身体にとっての適切な小ささとは何か
→中華料理の例
大き過ぎる食材は口に入らないし、小さ過ぎても身体はそれを快く感じない。
中華料理は全て同一寸法、そのサイズコントロールが建築で例えると材料寸法にモジュール化につながる。
裏を返せば中華料理のようにこのモジュール寸法を遵守さえすれば、
ある水準の料理(建築)をつくることができる。
■もたれかかる建築
→トランプカードのタワー
■屋根の役割
→雨よけだけでなく、影をつくる。
その影が全体の威圧感を和らげる。
→木を編む。
日本建築は単純に和紙と木と畳をテクスチャーマッピングのように切り貼りしたもので終わらせない。
木を編みながら空間全体を織り上げ、奥へと誘導させる。
■フランクフルトの茶室
→ピーナッツのような茶室。膨らます。
小さな建築といえば、利休の待庵を真っ先に思い浮かべます。
この本では、さらに人間の身体で言うところの細胞レベルまで突き詰めた言及がされています。
興味深い1冊!