まさかの鎌坂さん at the Rainy morning hill

「平成のアラサーゆとりん」の挑戦ノート

♯60 私は、美しいものに感動したい。 欲しいものが欲しい。

 

ここじゃない世界に行きたかった

ここじゃない世界に行きたかった

  • 作者:塩谷 舞
  • 発売日: 2021/02/25
  • メディア: 単行本
 

 

noteで一時期定期購読していました、塩谷さんの本。

大切に言葉を紡いでいく彼女の感性にハッとさせられ、大好きな人の一人です。

 

モヤモヤした感情を、ゆっくりと言葉に出していく達人。

 

だから、読むのにも時間がかかってしまいました。

内容の濃い本です。

 

あと、言い回しや表現が独特で好きです。

例えば

 

■あぁ、故郷で沈みかけている今日の夕日が、ようやくこちらに回ってきたんだなと、おさがりの朝日をありがたく拝むのだ。

 

■「ぴえん」と小鳥のように鳴く、2020年の女子高生たちのなんと上品なことだろう。

 

■他者からの視線、とくに「品定め」をしてくる異性の視点から解放されると、気持ちはうんと自由になる。

 

■正解を簡単に手に入れてしまうことは、その先の曖昧で自由な可能性を、ピシャリと閉ざしてしまうことでもある。

 

■社会で生きるための「必勝法」にも、もっと多様性があればいい。

 

■私は、美しいものに感動したい。

欲しいものが欲しい。

 

■丁寧に包まれた物を見ると、過剰だなと思いながらも、物を敬う心も感じる。