まさかの鎌坂さん at the Rainy morning hill

「平成のアラサーゆとりん」の挑戦ノート

【366冊読書 # 51】私の中の「分人」を見直す。なりたい姿の「分人」を私の中につくりそれを足掛かりに理想に近づく!

★面白い考え方!

「分人」

→自分は他人の中につくられる。という考え方の本を以前読んで、そこで紹介されていた参考文献なので読んでみました。

今までモヤモヤしていたものが腹落ちした一冊。


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■「仕事」ではなく「為事」

→仕える事ではなく、為る事。

それはご飯を食べたり運動したりすることと並列に扱われる。(森鴎外の考え方)


■トイレの仮面のハナシ

→例えばドアがなくてその代わりに仮面が置いてある。仮面を付けて排泄すれば、そこに恥じらいは存在するのか。


■別れが寂しいのは彼の中に見た「私に向けられた私だけの彼の分人」を無くしてしまうから。

→あの彼との間に生じた分人も、私はそれっきり生きていない。


■八方美人は一人一人に対応する分人を形成することを厭い、引っくるめて「良い人の分人」ひとつで対応しようとする浅はかさ見えるから嫌われる。


■ヤンキーになった彼はヤンキーでいる分人の割合が増えたため、ヤンキーになった。

→人を変えるには分人比率を変える。


■相手の中に私への分人があり、その寄せ集めが「私」。

→なので付き合う相手、環境が私を形成すると言える。

自分探しの旅という言葉もあながち間違いでないと分かる。


■恋愛とは、相手が好きなのではなく、その人といる時の自分の分人が好きなのかもしれない!

嫉妬とは、相手の「自分に向けられた分人」比率が小さくなることに生じる。


■「個人」が1とすると、「分人」は分数で表されるが、それらを足し合わせて1になるとは限らない。なぜなら「分人」混ざり合うという可能性があるから。


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面白い!考え方!!私とは何か 「個人」から「分人」へ (講談社現代新書)