【読書175冊目:『眼を養い 手を練れ』(宮脇檀住宅設計塾)】と素敵なサムシング
かまさかさんです!
【読書175冊目:『眼を養い 手を練れ』(宮脇檀住宅設計塾)】と素敵なサムシング
【読書目的・理由】
建築を志したことのある人には有名な方だと思います。 宮脇檀さん。
手描きスケッチや分かりやすい住宅関連図書が人気です。
「〜塾」とありますが、単なるテクニックだけに終わらないケンチクに対する取り組む姿勢が述べられています。
主に学生向けの本ですが、何度も読み返したい本です。
宮脇さんの言葉は実務で仕事に追われがちな日々に「初心を思い出せ!」と警鐘を鳴らしてくれます。
【学び・読書メモ】
■あらゆることに好奇心を持つ。
建築といった狭義の分野だけでなく、あらゆる世界に興味を持つ。
単なる雑学だけでは終わらない。
■体を動かすことを厭わない。
知識を「自分のもの」にするには現場に出る。手で描く。旅に出る。
といったことが自然に出来るようにしよう。
■良い建築を見よう。→眼を養う
教養を付けるだけでなく、調査・実測し、寸法とスケール感を身に着ける。
日本だけでなく、いろいろな国の文化、生活を知る。
■エスキース(esquisse)を行う。
※フランス語で下書きという意味。
建築構想におけるスケッチを何度も行う。
とにかく手を動かす。
■スケッチをしよう。→手を練る
スケッチには2つの意味がある。
・メモをする。
・メモをする行為を経験する。
つまり、メモそのものに重要性を置かずに、描くという行為そのものが大切になってくるということ。
「~その時に創り手の心の動きが無意識のうちに手を通して紙の上に軌跡として残される。考え方やメッセージ、さらに迷い、葛藤、そうした心理的な動き、それらが滲み出てくるようなスケッチが人々の心を打つのである。」
【自分への落とし込み】
宮脇檀さんの本は過去に何冊か読んだことがあります。
その中でもスケッチに特化したアイディアブックのようなものもありました。
旅先で泊まったホテルの間取りと家具の寸法、色彩まで丁寧に着色されていました。
お気に入りの本で何度も読み返しています。
良く、漫画家や映画脚本家が「ネーム」や「セル画」を発表したりしますよね。
展覧会なども開かれています。
そこには鉛筆で何度もなぞったキャラクターの形や、レイアウト・構成・キャラ設定、商品化した時に使用する素材やテーマなど綿密に描かれています。
走り描きのような線や、細く迷いながら描いた線など、それらは例外なく見る人を惹きつけます。
建築の現場ではCADの図面が主流です。
御客様にプレゼンを提示するときもCAD図から起こして作成します。
ですが、私は手描きの味わいやそこに込めた想いも御客様に伝えたいと思います。
迷いなども含んだ「熱量」のある線はCADでは表現できません。
初期段階のスケッチ提案で御客様との距離を縮められるような設計士に私はなりたいのです。
では、また!