【読書181冊目:『おぞましい二人』(エドワード・ゴーリー)】と素敵なサムシング
かまさかさんです!
今日はテイストを変えて、、、「絵本」から!
【読書181冊目:『おぞましい二人』(エドワード・ゴーリー)】と素敵なサムシング
【読書目的・理由】
オリエンタルラジオの「中田敦彦YouTube大学」で取り上げられていました。
タイトルや表紙の絵からして、ホラーですよね。。。
なんとなく、手元に置きたくないので、そして絵本なので「さっと読めるかな?」と思い、図書館で読みました笑
なんと、「子供の絵本コーナー」ではなく、「大人のアート・教養のコーナー」にありました。。。
読んだことのない方は、、、是非。。。
【学び・読書メモ】
あらすじを言ってしまうと、面白さが半減しそうですので、タイトルから想像して下さい。。。
表紙の二人の子供が「おぞましい二人」です。
また、エドワード・ゴーリーというのは複数人存在するみたいで、他にも子供向けとは到底思えないホラーな世界の絵本が多数、各国に出版されています。
【自分への落とし込み】
絵本と言ったら、メルヘンで面白おかしく擬音語・擬態語にあふれたカラフルな本を想像します。
けれどこの本は違います。
淡々と、淡々と、恐ろしい犯罪を主人公が繰り広げていくのです。
そして、ハッピーエンドにならずに、後味悪く終わっていきます。
では、何故このような本が存在するのか?
様々な見解がありました。
単なるサイコパス?
犯罪を促進させたい?
当然、発売当初はその内容から批難が絶えなかったと言います。
読んで、本を閉じて一週間くらいモヤモヤと考えていました。
私なりの見解です。
子供達に、
世の中の「本当の恐ろしさ」を教える必要性を問いたかったのだと思います。
”臭いものに蓋をする”ではないですが、ある程度の年頃(小学校3年生くらい)になると、世の中にはどうしようもなく理不尽で恐ろしい現実もあることを学ぶ機会が必要だと思います。
進んで、苦しく辛い思いをする必要はありませんが、
悲しいかな。。。小さい子を狙った犯罪や、子供同士の犯罪、そしてそれがどんなに「おぞましいいこと」か。内面からしっかり理解しなくてはならないと感じます。
「世界中のみんなが「幸せ」で笑って過ごせたらイイね!」
は、建て前です。
大人たちは薄々気付いています。
子供達も「知るべき」です。
その上で、その事実を知った上でどう行動していくのか、これから何を学んでいくべきなのか。子供達が自発的に動けるようになれば、
「なぜ勉強しなくちゃいけないの?」
なんていう贅沢な悩みなんか出てこないと思います。
知らなくても良い世界もありますが、
私は知った上で行動したいです。
空回りの正義感や理想論を振りかざしても何の役にも立たないと思っているからです。
参考文献で『エドワード・ゴーリーの世界』( 河出書房新社)がありますので、また機会を見つけて読んで見解を深めようと思いました。
では、また!
- 作者: エドワード・ゴーリー,柴田元幸
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2004/12/21
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- 作者: 柴田元幸,江國香織,浜中利信
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